カイジ
「去るものを追わず。来る者を拒まず。残った金の持っていき場がないんだろう。全部吐き出さなければ、おさまりがつかない。哀れなギャンブルジャンキー。」この言葉は、大敗を期したにも関わらず、再び沼に挑戦する坂崎に対して、一条が言った言葉である。高レートの博打で大金を失い、その博打で残った600万円。一条は、坂崎を見下している。だからこそ、「大きな博打をしたあとで、小さな賭けをするのは、ばかばかしく思えて、残金を合法の博打では使うことができなった」と考え、この言葉が出たのだろう。
しかし、坂崎は、カイジの指示の下、もう一度現れたにすぎなかった。坂崎の役割は、カイジが社長室に入室する際のおとり役であった。
そんなカイジの思惑に気付いた一条は、すぐに社長室に駆けつけ、カイジを捉えてしまう。社長室の金庫の前にいたカイジを見つけた一条は、カイジが、金庫から金を盗もうと考え忍び込んだと思ったようだ。本来カイジは、沼攻略のために尽力していたはずである。となると、金庫の前で一条に捕まったのはなぜだろうか。社長室で一仕事を終えたあと。それとも、坂崎が沼を壊すことに主眼があり、カイジ自体がおとりだったということなのだろうか。または、以前、カイジガ、自分に敵意を向けさせるために、わざと相手を怒らせるという行動に出たことがあったように、今回も、一条に自分を印象付けるために派手な行動に出たのだろうか。
カイジの行動一つ一つに勝利へ向けての意味がある。次回からは、カイジと一条(沼)との戦いが始まる。カイジの考えた秘策とはどのようなものなのか。とても楽しみである。
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